社内メンターと社外メンターの違いとは

Mentor Forでは、女性リーダー育成を起点として組織のD&Iとイノベーションを推進するため、「社外メンタープログラム」および「社内メンター制度導入・定着の支援」を行っています。

メンター導入のご相談を受ける際によく聞かれるのが、「社内メンターと社外メンターの違い」について。今回は、この違いとそれぞれのメリット・デメリットについて説明します。

社内メンターと社外メンターは「関係性」と「役割」が違う

 

社内メンターと社外メンターの一番の違いは、「だれがメンタリングをするのか」という点にあります。

直接的な関係の「あり」「なし」、そして「社内」「社外」に分類し、マトリクスで表したのが下記の図です。

※出典:一般社団法人ビジネス・キャリアメンター協会

仕事におけるさまざまなシーンに、役割としての「メンター」が存在します。

「社内」かつ「直接的な関係がある」場合は、いわゆる上司と部下の関係(図:左上)。全体組織のマネジメントをしつつ、個別のメンバーに対して仕事上の助言や指導を行います。それに対して一般的に社内メンターとは、利害がない斜め上の関係にいる先輩を指します(図:右上)。

Mentor Forで提供する社外メンターは、クライアント企業と法人契約を結んだ外部メンター(図:左下)。ある一定の利害関係はありつつも、社外の人間であるという立ち位置です。

このように、社内メンターと社外メンターは「関係性」と「役割」が異なります。では、それぞれのメリット・デメリットはどんなものがあるでしょうか?

 

「社内」メンターのメリット・デメリット

※出典:一般社団法人ビジネス・キャリアメンター協会

社内メンターの大きなメリットとしては、業界や会社特有の事情に精通していることが挙げられます。そのため、メンティ(メンタリングを受ける人)が業務上必要な業界の専門知識や社内でのステップアップの秘訣を得られやすいのです。

他部署に所属する先輩がメンターとなるため、直属の上司より本音を話しやすい側面もあります。

一方で、社内メンターはプロではないため、メンタリングスキルにばらつきが発生してしまいがちです。メンターによっては、説教や根性論を押し付けてしまったり、単なる「おしゃべりの時間」で終わってしまったりする可能性があります。(メンタリングスキルについては、過去記事「メンター・メンタリングとは?コーチングとの違いは」も参照ください)

メンティが女性でメンターが男性の場合、女性のライフイベントに伴うキャリア課題(不妊治療や出産などプライベート)について話しにくいといった声も。

また、上司よりも話しやすいとはいえ同じ社内なので、どこかで話が漏れてしまいメンティ自身の評価に響くのでは……と不安が生まれてしまうケースもあります。

社内だからこそ、コミュニケーションやメンタリングで得られた情報の取り扱いには気をつけたいところです。例えば、メンティの会社に対する不満に、メンターがうかつに同意してしまうのは適切ではありません。そういった点で、社内でのメンター育成も非常に重要です。

 

「社外」メンターのメリット・デメリット

※出典:一般社団法人ビジネス・キャリアメンター協会

社外メンターのメリットは、プロフェッショナルのメンターとしてスキルやクオリティが担保されていることです。守秘義務もあるので、メンティは話が漏れる不安を感じずに本音を打ち明けやすくなります。

加えて、メンターとしてアサインできる管理職・リーダー層に限りがある社内とは異なり、社外メンターはメンティ個別の事情(出産や介護経験者など)に合わせてのマッチングも可能です。

反面、社内メンターのメリットとして挙げた「業界や社内事情への精通」に関しては、やはり度合いが下がってしまいます。また、会社の予算によってはメンタリングプログラムの対象範囲・実施頻度・実施期間が限られてしまうかもしれません。

このようにそれぞれメリット・デメリットが存在するため、メンター制度を導入する背景や目的を明らかにしながら検討、推進していく必要があると言えます。

女性リーダー育成の観点から見るメンター制度

現在、メンター制度導入のお問い合わせをいただく企業様の実に8割近くが、女性管理職育成に課題感を抱えています。(残りの2割は、男性を含めた社内メンター育成やメンタースキルの社内導入のご相談など)

企業によっては、社内メンターとしてアサインできる上司や管理職・リーダー層がほぼ男性になるケースも。メンターが社内のスポンサー的役割を果たしてくれる一方で、女性のメンティが多く直面するであろう、ライフイベントに紐づくキャリア形成の話をしづらいという問題も出てきます。

女性のロールモデルが不在だと、社内における多様なリーダーシップの提示も難しくなってしまうのです。

Mentor Forでは、女性社員の育成におけるノウハウを豊富に持っており、育児・介護・不妊治療などの多様なライフイベントと企業での活躍をどちらも経験してきたメンターが揃っています。また、社外メンターを活用しつつ、社内メンター制度も同時に充実させていくプランも展開中です。

我々は社外メンター/社内メンターそれぞれの特性を活かしながら、企業様が抱える課題に伴走していきたいと考えています。

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執筆・村尾唯