MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社様
MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社(以下、MHD)は、LVMHグループのワインズ&スピリッツ事業を担うモエ ヘネシーと、スピリッツを中心に多数の洋酒ブランドを持つディアジオとの合弁会社です。北海道から九州まで全国に拠点を構え、現在(2021年5月時点)の社員数は230名ほど。
近年はウーマンエンパワメントの活動にも力を入れており、未来を切り拓く女性起業家を表彰する「ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン アワード」を開催しています。
2021年3月8日、10日には2日間にわたり、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)活動の第一弾として、「バイアスを超えて、自分も、他者も、成功していくために」〜 国際女性デー講演&ワークショップ〜を社内向けに実施。Mentor For代表・池原も登壇しました。
続く取り組みとして、社内の1on1メンタープログラムとDE&Iに関するワークショップも開始する同社に、Mentor Forのサービス導入の背景、今後の展望について聞きました。
Mentor Forのサービス導入背景
MHDでは、2016年より全社横断のCSRプロジェクトを立ち上げ、DE&Iに関する取り組みを行ってきました。現在は営業、マーケティング、コーポレート部門など、さまざまな部署から集まった27名のメンバーで運営しています。
これまでは広義での社会貢献、環境保全をテーマに活動してきましたが、2020年よりウーマンエンパワメントにも力を入れるようになりました。
取り組みの背景としては大きく2つあります。
1つ目は、社内で抱えるジェンダーギャップです。酒類業界は顧客を含めまだ圧倒的に男性の多い業界。弊社も例外ではなく、社員の70%が男性、特に営業部門は90%が男性社員で構成されています。女性にとって風通しがよく働きやすい会社とはまだ言えないのではないかと課題を感じていました。
2つ目は、このジェンダーギャップは国内全体の問題でもあるという点です。世界経済フォーラムによる「ジェンダーギャップ指数」の最新ランキングでは、日本は世界156カ国中120位(2021年3月発表時点)。この状況を経営陣も重く受け止め、まずは社内でDE&Iの取り組みを行い、意識を浸透させていこうと決断しました。日本における女性の社会進出を、弊社のCSR活動を通じて後押ししていけたらと考えています。
Mentor Forの選定理由
女性リーダーの育成にはMentor Forのメンタリングサービスが最適だと感じ、導入に至りました。
「ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン アワード」を毎年開催する中で、「個」の支援手法に精通し、インターナショナルな視点も兼ね備えた女性起業家である代表・池原さんの存在に注目していた背景もあります。池原さんがメンタリングを通じて日本の女性に希望を与え、社会全体のムーブメントへと繋げていく可能性を感じ、ぜひご一緒したいと思いました。
全社への導入に先駆けてメンタリングを受けた際、メンターと心理的距離が近く、等身大に対話できる時間だったと印象に残っています。
コーチングのように決まったフレームワークで進行するものではないので、驚くほど自分自身の気持ちを素直に発信でき、メンターと一緒に問題解決していける感覚がありました。型にはまらないフレキシブルなコミュニケーションだからこそ、個の課題に寄り添ってもらえるのだと思います。
また、メンターから一方的に助言を受けるだけではないので、対話の中で自分自身の答えを見つけ出すこともできます。
実は導入にあたり、「社外メンターへ相談したら、会社への不満が噴出してしまうのではないか?」と社内で不安の声が上がりました。ですが私たちはむしろ、環境や外部要因のせいにせず「自分はどうするべきなのか、どう変わるべきなのか」を自ら導き出していけるサービスだと感じましたね。Mentor Forのメンタリングプログラムは、一人ひとりのポジティブなアクションに繋がると確信しています。
今後の展望
1on1のメンタリングプログラムは、社内公募で希望した15名の女性社員を対象に行います。
また、女性社員に限らず全社でのワークショップも2つに分けて実施予定です。
一つは役員陣向けに。現状の役員メンバーは女性が1名のみ。経営視点からDE&Iの学びを深めることが目的です。もう一つは管理職向けに。女性社員がメンタリングを経て何かしらのアクションを起こすときに、社内の環境も同時に整えておきたいと考えています。対象者は合わせて60~70名と、大規模なワークショップになる予定です。
学びを定着させ、実際の行動変容に繋げるために1回限りではなく半期に2回の開催を予定しています。内容としては、まずは課題の整理と気づきを促し、そこからどのようにアクションに繋げていくかをディスカッションするという流れです。
女性社員一人ひとりにもそれぞれの課題や志向がありますが、やはり相対的に見ると男性に比べて組織の中で自信をもちにくい現状があります。
ですが、これからは自分を過小評価したり、リーダーシップを発揮することに罪悪感をもったりしなくていい。Mentor Forのサービスを通じて、女性社員の自信に繋がれば嬉しいですね。