日本体育大学様

女性エリートコーチ育成プログラム事業責任者 コーチングエクセレンスセンター長 伊藤 雅充教授 運営スタッフ 新川 咲季様

スポーツ庁より委託を受けた日本体育大学は、オリンピック・パラリンピックなどナショナルチームクラスでの活躍を目指す女性エリートコーチ 育成の「女性エリートコーチ育成プログラム」(以下、本プログラム)を運営しています。

その中で、Mentor Forでは、に2020年9月より、日本体育大学と協力し、本プログラム受講の女性エリートコーチに対し、メンターセッションを実施しています。
日本体育大学はスポーツ・コーチング学のメンターを、Mentor Forは女性のキャリア育成に特化した社外メンターを、本プログラム受講生にマッチングしています。

  1. 女性エリートコーチへのキャリアメンタープログラム導入の背景
  2. 本プログラムによる変化や感想
  3. D&Iと女性活躍の今後の展望
  4. 導入後感じた、社外メンターサービスの魅力や価値は

女性エリートコーチへのキャリアメンタープログラム導入の背景

いままで、私は女性エリートコーチの活躍できる環境づくりは重要なテーマだと思い、これまで取り組んできました。

そこで、女性コーチの能力を伸ばすために、日本スポーツ振興センター(JSC)とともに能力向上のためのワークショップを実施していました。しかし、先行研究や科学的な研究、海外事例を調べてみると、「能力を伸ばすだけでは活躍する環境作りには不十分だ」というところに行き着きました。女性コーチの「能力」を伸ばすだけでなく、プラスアルファで女性コーチが活躍できる環境を整えることは重要だと考えています。

そこで、私たちが得意とするスポーツコーチング分野のメンタリングに加え、Mentor Forの女性メンターに、女性コーチのキャリア形成、両立不安の解消などの支援を依頼しました。

本プログラムによる変化や感想

多くの日本人女性コーチたちは、アスリートからそのままコーチへといったように、スポーツ界の中でキャリアを築いている人がほとんどのため、他業界との接点が少ないのが現状です。

だからこそ、Mentor Forのメンターとのセッションを通じて「知らなかった世界を知れるとても良い機会になった。」という感想がありました。

また、受講者を見ていても、スポーツ界における「固定観念」や「制約」など、発想や思考の枷になるもをの取り外して考えられるようになった、アウトオブボックス思考ができるようになったことは、大きな変化だと感じます。

同時に、Mentor Forの社外メンターは、異なる業界の方々なので、自分が話したことが知らない間に関係者に知られてしまう恐れがあまりなく、受講者の心理的安全性が高く、オープンな話ができたのではと感じています。

D&Iと女性活躍の今後の展望

女性活躍、ジェンダーギャップ解消の先に何があるのか、何のために推進していくのかをよく考えますが、それは、アスリートたちのため、そして未来の子どもたちのためなのです。

そしてこれからは、アスリートのコーチが求められるスキルは、自身の過去の成功体験や持論を伝えていくだけではなく、アスリートのことを真に考えられるスキルが求められるでしょう。

また、アスリート自身が、自分にあったコーチを選ぶことができること・・コーチが多様であることは重要です。男性のコーチしかいない、選べない、というのはスポーツ界の発展、持続可能性には非常にデメリットです。

多様なコーチがいるスポーツ界にするためには、女性のコーチがもっと必要だと思います。そして、もし、女性がコーチをやりたいと考えていてもやれない、機会を奪いとっているのであれば、改善しなければなりません。多様な女性コーチをスポーツ界に増やす、女性がチャレンジできる、この両方の掛け算が必要だと思います。

導入後感じた、社外メンターサービスの魅力や価値は

何よりも、Mentor Forの、女性の社会進出、女性活躍、ジェンダーギャップの解消、D&Iに対して心から挑戦している想いに私たちは共感し、導入に至りました。また、女性のライフイベントに寄り添ってくれる、多様で質の高い女性メンターを揃えているところに大きな価値があると感じます。

また、同業他社さんは「コーチングによる目標達成」という要素が強い印象を受けましたが、Mnetor Forでは、「一人ひとりのキャリアに寄り添って解決していこう」というスタンスが大きな魅力でした。

合わせて、私たちのリクエストやニーズに合わせて、プログラムをカスタマイズし、一緒に作ってくれるところも大きな魅力でした。既存のプログラムで対応しようとする他社とは大きく違い、きめ細やかな調整をしてくださり、大変感謝しております。

日本体育大学