マーサージャパン株式会社
組織・人事コンサルティング、福利厚生・ウェルビーイング、資産運用のグローバルリーダーであるマーサーの日本法人、マーサージャパン株式会社。
Mentor Forは、同社に対して社外メンターによる「1on1メンタリングプログラム」の提供を通じ、社員の“個のキャリア支援”に伴走しています。真に多様性を尊重する環境づくりを狙いとして、女性社員だけでなく男性社員もプログラムの対象としている点が大きな特徴です。
Mentor Forのメンタリングプログラム実施を通じて、どのような効果を感じていただいているのでしょうか。ご自身もメンティ(=メンタリングで相談する立場)の対象でありながら、プログラムの窓口担当も務める組織・人事変革コンサルティング部門 プリンシパルの照山様、部門代表の山内様にお話を伺いました。
Mentor Forのサービス導入背景
当社は、40年以上にわたってさまざまなお客様に「人と組織」を基盤とした幅広いコンサルティングサービスを提供しています。おかげさまで、事業が順調に成長するとともに組織の規模が拡大し、プロジェクト統括やメンバー育成を担うマネージャー以上の人数も増えてきました。
社員一人ひとりが自律的にキャリアを形成し、セルフラーニングに励む姿勢はもちろん重要ですが、組織が大きくなるにつれて会社としても“個の成長”へのさらなる支援をしたいと考えるようになりました。特に、ライフコーチングに近い形で提供することで、社内の業務遂行のみにとどまらず、個人の人生そのものに役立てることをゴールにしたかったのです。
さまざまな支援方法を模索する中で出会ったのが、Mentor Forが提供する「社外メンターによるメンタリング」でした。
Mentor Forの選定理由
Mentor Forとぜひご一緒したいと思った理由は2つあります。
1つ目は、Mentor Forが擁する社外メンターの方々が多彩な経歴や知見をお持ちで、あらゆる角度からキャリアの支援をいただけそうだと感じたこと。2つ目は、「女性活躍推進」も当社の重要な経営戦略の一つである中、Mentor Forの皆様はその領域において豊富な知見をお持ちであることです。
業界全体が抱える慣習として、コンサルティング企業の社員はどうしてもハードワークに陥ってしまう傾向にありました。他業界と比べると女性比率が低く、活躍いただいた方も「ワークライフバランスが取れない」と業界を離れてしまうケースが少なくありません。
当社は以前より労働環境の整備に努めており、業界の中では私生活とのバランスがとりやすい方だと自負しています。実際に女性社員からも「フラットな社風で働きやすい」とのフィードバックもあります。それでも、キャリア形成において妊娠・出産、育児、介護など、女性の方がライフイベントの影響を受けやすいのは事実です。そういった個別の課題を解消するため、Mentor Forの社外メンターの方々のお力をぜひお借りしたいと考えました。
メンタリングは、個人のキャリアを支援する手法として前々から注目していました。業務上の指揮命令をする上司と部下の関係とは異なり、第三者的な立場であるメンターが、自身の経験や知見を交えて対話することで、今までには得られなかった新たな気づきをメンティにもたらすことができます。
お客様に組織・人事コンサルティングサービスを提供するプロとして、いわゆる「医者の不養生」のような状態に陥らないように、当社にとって新しい試みであるメンタリングを柔軟に取り入れていきたいと考えました。
Mentor For導入の効果
冒頭にお伝えした通り、当社では個人のキャリア支援を目的として、女性・男性を問わず社員43名に向けて、Mentor Forによる社外メンターとの1on1メンタリングプログラムを1人あたり8か月程度にわたって実施していただきました。対象となったのは、主にマネージャー以上の管理職や、産育休から復帰した直後の若手社員です。
メンタリング後のアンケートでは、「上司には言いづらかった個人的な想いや悩みを話せた」「育児と仕事の両立に悩んでいたが、メンターから気づきを得たことで解消されつつある」など、前向きなコメントが多く寄せられています。
特に、家庭の事情も絡んだパーソナルな悩みは、上司や同僚にはなかなか打ち明けづらいものです。クローズドな場だからこそ相談できる心理的安全性を感じてもらえているのではないでしょうか。また、社外メンターの方々から対話の中でいただけるヒントも多いようで、それらがメンティ社員にとても良い影響をもたらしてくれていると感じます。
今後の展望
会社として真のDEI(ダイバーシティ・イクイティ・アンド・インクルージョン)実現に向けて、社員のエンゲージメントをより高め、個人の能力を最大限発揮していただける環境づくりに取り組んでいきたいと考えています。
そのためには、社内にある固定観念やアンコンシャス・バイアスを自覚し、一人ひとりが価値観や振る舞いをアップデートしていくことも不可欠です。たとえば、「コンサルタントたるもの、仕事に長時間コミットするのが当たり前」という業界に対する従来の考えなどは、その最たるものの一つでしょう。
Mentor Forによるメンタリングプログラムは、社外メンターとの対話を通じて自己認識を深め、新たな視点に気づくきっかけをもたらしてくれると思います。今後も、継続的なサポートをいただければ幸いです。
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